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亀有で住んでいる人と接していると、お店の一番の基準は「安くて旨い」という部分。都心やリゾート地と異なって、亀有のお店は値段と味のバランスを取るのが非常に難しい。そんな厳しい亀有のお店の中でも、お客さんに喜ばれていて、みんな食事を楽しんでいるお店があるんです。今回は目も舌も喜ばせる、食を楽しませるお店をご紹介しましょう。
(掲載日:2007年10月26日)

亀有駅の南口から徒歩7分。道上小学校の近くの住宅街に上品な明かりと小さな和風庭園が、下町の雰囲気とは異なった異空間を演出しています。それが今回紹介する「旬粋 圓」です。お店のスロープをあがり、のれんをくぐれば、静かでほどよい照明が迎えてくれます。お店の内装のコンセプトは『京都の隠れ家のような小料理屋』。テーブル席だけでなく、ここでオススメなのは一枚板を使ったカウンター席。2人だけでなく、ひとりでゆっくりとお酒と食事を楽しむことができます。もちろん、打ち合わせやお祝いなどに使える、掘りごたつののんびりした個室を用意。静かな空間は様々な使い方ができるのです。

圓の特長は、店長の高圓さんの目に適った素材を仕入れ、吟味しているそうです。「足立でも松戸の市場でも鮮度のいい素材はあるんです。でも値段がお手頃で市場には出回るのが少ない逸品を探すとなると、いつも通っていた築地など、馴染みの市場やお店に行くことが多いですね」 高圓さんは10年以上銀座で和食の経験を積んできた人で、その目効きは驚くものを持っています。高圓さんが吟味した食材は、丁寧な仕事でさらに旨味を増します。刺身に関しては、きちんとした下ごしらえはもちろん、さばき方も美しく、盛られた皿は目を楽しませてくれます。また焼き物に関しても、その特長を活かして炭火焼きでしっかりと焼き上げてくれます。焼き上げられた素材は、外はパリッとしながらも中はふんわりとジューシー。魚も肉もその旨さは驚くばかり。圓では素材本来の味わいをさらにおいしくしてくれる技があります。

圓の名物、と言われるほどの人気メニューは丁寧に作られたゴマ豆腐。圓ではお通しにこのゴマ豆腐が出るのですが、その人気のあまり持ち帰るお客さんもいるほど。ゴマ豆腐の味わいは、最初はまるで濃厚なチーズを入れたかのようなもっちり感。その濃厚な味わいは口にゆっくりと広がっていきます。そしてその後に広がるのは丁寧にすられたごまの風味と甘み。濃厚でいながら、後に広がるごまの香ばしさは次の一口を自然に欲してしまうほどなんです。まるでデザートのようなゴマ豆腐は、女性だけでなく男性にも大人気なのです。

また圓では食事に合うお酒を豊富に取り揃えています。その種類は日本酒やワイン、そしてビールに焼酎と各種揃えており、食事に似合うお酒がズラリとあるのです。特に紹介したいのは「縁(えにし)」という芋焼酎。芋焼酎というのはどうしても飲み口がキツいと思われていますが、縁はほのかにフルーティーさを感じることのできるとても優しい焼酎。一口飲んだ後に芋の優しい香りが広がるのです。刺身や魚だけでなく、様々な食事を楽しませてくれるお酒です。

オープンしてから1年たった圓。圓には幅広い年齢と性別にこだわらず、お客さんがやってきます。「お客様の『おいしい』のひと言が聞きたくて、手をかけた料理を作っています。お客さんの笑顔を見ていると手間を掛けても苦とは思わないですね」と高圓さん。確かに圓は、味だけでなく一手間かけたことによってさらに増幅する喜びがあります。食事は味だけでなく、目で見て感じるもの。そんな食事とおいしいお酒を時間をかけてゆっくり楽しむのなら、ちょっと足を伸ばして圓に行きませんか?
| 個室 | あり |
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